赤ちゃんや幼児のうちから英語に慣れさせたい
週1回だけの英会話レッスンの効果を高めるには?
今は小学生から英語が必須教科となるほど、英語が必要不可欠になっています。
そんな中、最近注目されている学習法は『おうち英語』。英会話スクールに通うのも良いですが、一番長くいるおうちの中で乳児や幼児の頃から英語に親しむことができる環境を作ってあげたいですよね。
おうち英語とは実際にはどんな学習法なのか、どのように教えたら良いかお悩みの方も多いかもしれません。そこで、今回はおうち英語の取り組み方を実体験を交えてご紹介します。
”おうち英語×モンテッソーリ教育”の学習方法や絵本などの教材をご紹介しますので、是非ご参考にしてください!
目次
そもそもおうち英語とは?
おうち英語とは、その名の通り、自宅で英語に触れあう機会を作ることで英語に親しむことを狙いとした学習方法です。ママやパパが日常会話に英語のフレーズを取り入れたり、英語の番組を一緒に見たり、また簡単な方法としては英語のDVDやCDをかけ流すのも「おうち英語」の1つです。
なぜおうち英語が注目されているの?
外国語を習得するには、計2,000時間のインプットが必要と言われています。もし、週1回45分の英語教室に通うとしたら、2000時間分の英語をインプットするのには約52年もかかる計算です。
つまり、週1回の英会話スクールなどは英語のアウトプットを練習する場として必要ですが、きちんと習得するにはそれだけでは足りない、ということになります。
このため、お子様が小さい頃から自然と英語に触れられる環境を整えてあげることは、その後の英語習得の過程においても、とても重要であると考えられています。
おうちにいる時間を利用して、無理なく楽しく英語を取り入れた育児を実践してみましょう。
おうち英語はいつから始めるべき?
ずばり、なるべく早い時期(できれば0歳のうち)から始めるのが良いでしょう。
0歳~6歳の期間は英語の発音を聴き分けるための『英語耳』をつくるゴールデンエイジと言われています。残念ながらこの時期を過ぎてしまうと『英語耳』の獲得はとても難しくなるんです。例えば多くの大人が「R」と「L」の発音の違いを理解できずに苦労していますよね。
0歳~6歳の時期はおうちで過ごす時間に比較的余裕があると思いますので、是非その時間を「おうち英語」にご活用ください。
おうち英語のコツはモンテッソーリ教育?
おうち英語の成功のカギは、「おうちの中で、できるだけ英語に触れる時間を確保し、毎日続けることです。」そのためには、
- 決して親が押し付けないこと
- 子どもが自ら実践し、楽しむこと
が大切です。
そして、この方法はモンテッソーリ教育の理念ぴったり合うんです。
『子どもは自ら成長し、伸びる力を持っている。その力を信じて、環境を整え、援助し、伸ばしていくことが親の役割である』
子どもが自ら英語に関心を持ち、選び、実践し、そして達成感を得る・楽しむ、という成長のサイクルをおうちの中で繰り返せるよう、環境を整えてあげましょう。そのための具体的な方法をご紹介していきます。
【実例】モンテッソーリ流おうち英語
誰でもご自宅ですぐにできますので、日々の生活に少しずつ取り入れることで、お子さまの才能を伸ばしてください。
0歳~3歳編
0~3歳の学習はモンテッソーリ教育では特に重要とされています。というのも、3歳の前半までは「無意識的記憶」といって、覚える努力や意思なしに、すべてを素早くとらえ、永久的なものとして記憶する力を持っているのです。それはあたかもカメラで画像として一瞬にして取り込むようなもので、見たもの・感じたものをどんどん吸収していきます。何もできない状態で生まれてきた赤ちゃんが、立ち上がり、歩き、3歳までに話せるようになるように、”記憶ではなく、無意識に身につけてしまう”のです。
この無意識的記憶という素晴らしい能力があるうちに、たくさん話しかけて語彙を増やしてあげるようにしましょう。発話は難しくても、聴いたものの理解はかなり進む時期です。このため、インプット中心でかまいません。ママが生活の一部をナレーションするように話しかけ、そこに英語を加えていくと良いでしょう。
- 2つのお名前メソッド
例えば、本は日本語だと「本」、英語だと「Book」ですよね。”モノには「ニックネーム」のように、英語のお名前がもう1つあるんだよ。”とお話しして、少しずつ語彙を増やしていく方法です。一気に多くの単語を覚えるは難しいですが、日々の生活で現れるモノを少しずつ英単語に結び付けていくと数年後には驚くほど単語のレパートリーが増えています。 - 生活ナレーションメソッド
例えば、毎日のお風呂シーンでの声がけとして、「Let’s take a bath!」と言って入り、腕を洗ってあげながら「I’m washing your arm!」など、話しかけることで自然と英語が身についていきます。日本語、英語を織り交ぜながら、自然に話しかけしょう。
3歳~6歳編
モンテッソーリは3歳を「知性の境界線」と呼んでいました。3歳は、これまではインプットするだけだった様々な感覚や知識を結びつけ、アウトプットし始める時期と考えられています。
- どっちが良い?メソッド
モンテッソーリ教育では、どんなことでも自分で決めることから始まります。そこで、“Which one do you want?”や“Which do you prefer, A or B?”といったクエスチョンを行い、子どもに選択の機会を与えてあげると良いでしょう。はじめは2択から始め、回答は“This one.”でもかまいません。英語を話すことに加え、「自分で選んだ」という達成感が、やる気アップにつながります。 - 生活ナレーションメソッド応用編
0~3歳でご紹介した生活ナレーションは基本的にはママやパパからの一方通行な語りかけでしたが、3歳~は双方コミュニケーションにしていきましょう。日常の簡単なやりとりからでかまいません。例えば毎朝“How’s the weather?”と問いかけ、“It’s sunny!”など応えてもらうのも良いでしょう。
オンライン英会話スクール
「おうち英語」と言える気軽さではありませんが、おうちにいながら本場の英語をインプット・アウトプットできる手段として『オンライン英会話スクール』があります。
正直、私もそうでしたが、発音や文法など、ママだけでは不安になることもあると思います。そんな時は週に1回、30分だけでもプロに頼ってしまいましょう。我が家が実際受けてみておすすめだったスクールは以下の記事をご参考にしてください。どのスクールも無料の体験レッスンがありますので、試しに受けてみるのも良いと思います。↓
子供の耳の発達は6歳頃までに完成すると言われています。英語の発音やイントネーションを自然に聞き取れる『英語耳』を身につけるには、幼児期が勝負です。 我が子には英語で苦労させたくないな‥、そろそろ何か始めなくては‥と考えて …
おすすめの教材・絵本
「3本の指は突出した脳である」とモンテッソーリが称したほど、手指の動き、特に親指、人差し指、中指の3本指の動きは脳を刺激し、神経回路を発達させると言われています。そんな指を使うオススメの絵本がこちら。
オススメの絵本
この絵本はアルファベットがくぼんでいて、指でなぞることができるようになっています。小さいお子さんにとっては、指を溝にいれて動かす、というだけでも大変良い運動になりますし、なおかつ英語の学習にもなるこの本はおススメです。
なお、アルファベットを学ぶ場合は、同時にフォニックスも学習すると良いでしょう。フォニックスについてはこちら↓
アメリカやイギリスなど英語圏にいるネイティブの子どもたちが英語を学習するのに欠かせないのが「フォニックス」ですが、日本でもキッズ向けの英語学習プログラムとして、フォニックスを学ぶことができるスクールが増えてきました。 目 …
DVD・動画
てっとり早く本場の発音を耳になじませるためにはDVDや動画が有効です。ただし、語学は双方向コミュニケーションにて、より効果的に身に着けられると言われています。このため、できるだけママも一緒に歌ったり踊ってあげるなどして、参加の姿勢をとると良いでしょう。
我が家ではYouTubeだと、その後もだらだらと他の日本語チャンネルまで見てしまう・・・ということがあったので、DVDを中心に流しました。
Amazon知育ジャンルのランキングで1位を獲得している人気商品で、確かに飽きることなく長く見られます。
モンテッソーリ流おうち英語まとめ
乳幼児の早いうちから、おうちで英語に親しむことで、その後の英語習得の効率が格段にアップします。日々の自宅での英語学習の継続が成功のカギとなりますが、モンテッソーリ流のおうち英語を心がけることで、親の押し付けではなく、自ら楽しんで英語を学ぶ習慣ができると良いですね。